【保有資格】甲種電気車動力車操縦者免許
私が保有している免許の中で一番大変だったものを紹介します。
「甲種電気車動力車運転免許」合格率98%と言われている免許です。
合格率98%と言え、その過程に入るまでの振るいが多く、受かる人しか受験課程に入れない故の合格率です。
1,鉄道会社に入社する。
中小から大手までたくさんの会社があります。
各社毎年必ず採用をしている訳ではありません。
どんなに小さな会社でも受けたら受かる訳でもありません。
こんな会社でも?と思いましたが、50倍の倍率は普通の様です。
採用時に、一般教養、適性検査、身体検査を行い、鉄道業務に就くための国から指定された条件を満たしているかを確認します。
そこから他の受験者との振るいがかかります。
2,運転士課程への進路がある部署へ配属される。
一般的に、「駅務区」「車両区」が基本。
ただ、車両区でも運転士課程への進路が無い会社もあります。
3,車掌登用試験を受け合格し登用される。
車掌登用は上司の推薦や勤務年数など受験資格は各社ばらばらです。一般的には駅経験1年以上と言われています。
また、ワンマン列車の会社では車掌業務が無いのでこの過程はありません。
4,運転士登用試験を受ける。
指定経験を満たし、上司からの推薦を貰うと運転士登用試験を受けられます。
ここでも学科試験、適性検査、身体検査が行われます。
各駅からも受験者がいるため試験を受けられる権利=課程に入る訳ではない。
5,運転士養成学校へ入所する。(国家試験という道もあり)
大手の場合養成学校を保有しており、そこへ10カ月ほど入ります。
私の時代は寝る間もないほど学科勉強を行い、確実に不健康な生活をしておりました(笑
精神論も多く、ウオーキングや登山なども途中やらされ・・・やらせていただき、精神強化もされます。
学科試験は中間試験、修了試験と2度あり、共に指定された点数を取れないと脱落となります。
各項目80点以上平均90点以上だった覚えがあります。
「車両(起動側)」「車両(制動側)」「鉄道一般」「運心」「作業安全」「保線」「設備」だったと思います。
学科試験を通過すると各乗務所へ異動し指導員の元に就き、半年間ハンドル訓練を行います。
各駅名・停車駅・種別は当たり前とし、各駅間の運転時分秒を記憶、各駅間の最高速度、カーブの半径、信号位置と番号、踏切位置と名前、セクションの場所などすべて知っていて当り前。
計器類が故障した場合でも運転できるように体感速度と距離感を養う事も必須となっています。
車庫訓練では「出庫点検」「非常の場合の処置」「故障処置」の3点を学び、確実に対応出来る事が要求されます。
「出庫点検」は定めらえた時間内にすべての点検が確実に実施される事。また、不具合を確実に見つけられる事も要求されます。
「非常の場合の処置」は主として踏切事故の対応で、非常制動・汽笛・指令連絡などが的確に行うことができるか。列車防護が速やか且つ確実に行うことができるか、運転再開の判断ができ角にできるかが要求されます。
「故障処置」は起こりえる故障全てを的確に判断し、運転再開の対応が速やかに行えるかが要求されます。
そして、実技試験の日
朝から行われます。
指定区間を正しい引継ぎ・正しい執務態度・正しい機器操作・駅間定時・制動時の衝動の有無・停止位置の誤差を審査します。
さらに途中に「中速」「低速」の徐行が行われますが、速度メーターは駅発車時から隠されます。
駅から加速して徐行の指定速度までブレーキをかけ落とし誤差を審査します。
ハンドル試験が終わると今度は車庫での「出庫点検」「非常の場合の処置」「故障処置」の審査をします。
車庫試験は合わせ技で来るので予測と的確な判断能力が必要です。
これらをパスすると「甲種電気車動力車操縦者免許」を取得する権利を得ます。
6,運輸局へ行き免許交付を受けます。

会社を辞めるとこんな感じで所属「無」とされます。
免許分類には
・甲種蒸気機関車運転免許
・甲種電気車運転免許(電気機関車と電車)
・甲種内燃車運転免許(内燃機関車と内燃動車)
・乙種蒸気機関車運転免許
・乙種電気車運転免許
・乙種内燃車運転免許
・新幹線電気車運転免許
・第一種磁気誘導式電気車運転免許
・第二種磁気誘導式電気車運転免許
・第一種磁気誘導式内燃車運転免許
・第二種磁気誘導式内燃車運転免許
・無軌条電車運転免許
とあり、甲種が乙種に勝っているわけではなく、「専用軌道のみを走る甲種」「共用軌道を走る乙種」と別れています。
そこにエンジン(モーター)により区分けされ「蒸気エンジンの蒸気機関車」「電気モーターの電気車」「内燃機関の内燃車」と別れます。
(甲・乙)種(蒸気機関・電気・内燃)車運転免許となります。
それとは別に
「新幹線電気車運転免許」があり、所謂”フル規格新幹線を運転する免許”です。
新幹線電気車運転免許を持っていても普通の鉄道は運転できません。
”フル規格新幹線”の運転免許なので、山形新幹線や秋田新幹線も分岐後は運転できません。
山形新幹線や秋田新幹線は甲種電気車運転免許で運転できます。
第一種磁気誘導式電気車運転免許
第二種磁気誘導式電気車運転免許
第一種磁気誘導式内燃車運転免許
第二種磁気誘導式内燃車運転免許
これらはよくわからないのですが、リニアモータカーの運転免許になると思います。
電気車と内燃車の区分は現在のリニア実験線の車両は内燃機関で動いていると聞きます。それか?
リニアって運転士いるの?と不明たっぷりです。
無軌条電車運転免許
これは古の免許。
トロリーバスの免許です。
昔は都内にもわんさかと走っていたそうですが、今の日本には「立山トンネルトロリーバス」のみとなっています。
あと、不明免許に「限定免許」と言われるものがあります。
「構内限定免許」車両運用さんが車庫内のみを運転するための免許で、社内検定のため他社では意味なしです。
さらに不明な免許でゆりかもめ等で取得者がいる「営業線を運転する限定免許」なるものもあり、所謂新交通の運転免許みたいなものと思われます。
学科時間やハンドル時間は普通の免許より遥かに少ないと言う話です。
もうこんな勉強はご勘弁と言う感じです。
ただ、職責の重さを考えたらこれでも足らない気はします・・・
「甲種電気車動力車運転免許」合格率98%と言われている免許です。
合格率98%と言え、その過程に入るまでの振るいが多く、受かる人しか受験課程に入れない故の合格率です。
1,鉄道会社に入社する。
中小から大手までたくさんの会社があります。
各社毎年必ず採用をしている訳ではありません。
どんなに小さな会社でも受けたら受かる訳でもありません。
こんな会社でも?と思いましたが、50倍の倍率は普通の様です。
採用時に、一般教養、適性検査、身体検査を行い、鉄道業務に就くための国から指定された条件を満たしているかを確認します。
そこから他の受験者との振るいがかかります。
2,運転士課程への進路がある部署へ配属される。
一般的に、「駅務区」「車両区」が基本。
ただ、車両区でも運転士課程への進路が無い会社もあります。
3,車掌登用試験を受け合格し登用される。
車掌登用は上司の推薦や勤務年数など受験資格は各社ばらばらです。一般的には駅経験1年以上と言われています。
また、ワンマン列車の会社では車掌業務が無いのでこの過程はありません。
4,運転士登用試験を受ける。
指定経験を満たし、上司からの推薦を貰うと運転士登用試験を受けられます。
ここでも学科試験、適性検査、身体検査が行われます。
各駅からも受験者がいるため試験を受けられる権利=課程に入る訳ではない。
5,運転士養成学校へ入所する。(国家試験という道もあり)
大手の場合養成学校を保有しており、そこへ10カ月ほど入ります。
私の時代は寝る間もないほど学科勉強を行い、確実に不健康な生活をしておりました(笑
精神論も多く、ウオーキングや登山なども途中やらされ・・・やらせていただき、精神強化もされます。
学科試験は中間試験、修了試験と2度あり、共に指定された点数を取れないと脱落となります。
各項目80点以上平均90点以上だった覚えがあります。
「車両(起動側)」「車両(制動側)」「鉄道一般」「運心」「作業安全」「保線」「設備」だったと思います。
学科試験を通過すると各乗務所へ異動し指導員の元に就き、半年間ハンドル訓練を行います。
各駅名・停車駅・種別は当たり前とし、各駅間の運転時分秒を記憶、各駅間の最高速度、カーブの半径、信号位置と番号、踏切位置と名前、セクションの場所などすべて知っていて当り前。
計器類が故障した場合でも運転できるように体感速度と距離感を養う事も必須となっています。
車庫訓練では「出庫点検」「非常の場合の処置」「故障処置」の3点を学び、確実に対応出来る事が要求されます。
「出庫点検」は定めらえた時間内にすべての点検が確実に実施される事。また、不具合を確実に見つけられる事も要求されます。
「非常の場合の処置」は主として踏切事故の対応で、非常制動・汽笛・指令連絡などが的確に行うことができるか。列車防護が速やか且つ確実に行うことができるか、運転再開の判断ができ角にできるかが要求されます。
「故障処置」は起こりえる故障全てを的確に判断し、運転再開の対応が速やかに行えるかが要求されます。
そして、実技試験の日
朝から行われます。
指定区間を正しい引継ぎ・正しい執務態度・正しい機器操作・駅間定時・制動時の衝動の有無・停止位置の誤差を審査します。
さらに途中に「中速」「低速」の徐行が行われますが、速度メーターは駅発車時から隠されます。
駅から加速して徐行の指定速度までブレーキをかけ落とし誤差を審査します。
ハンドル試験が終わると今度は車庫での「出庫点検」「非常の場合の処置」「故障処置」の審査をします。
車庫試験は合わせ技で来るので予測と的確な判断能力が必要です。
これらをパスすると「甲種電気車動力車操縦者免許」を取得する権利を得ます。
6,運輸局へ行き免許交付を受けます。

会社を辞めるとこんな感じで所属「無」とされます。
免許分類には
・甲種蒸気機関車運転免許
・甲種電気車運転免許(電気機関車と電車)
・甲種内燃車運転免許(内燃機関車と内燃動車)
・乙種蒸気機関車運転免許
・乙種電気車運転免許
・乙種内燃車運転免許
・新幹線電気車運転免許
・第一種磁気誘導式電気車運転免許
・第二種磁気誘導式電気車運転免許
・第一種磁気誘導式内燃車運転免許
・第二種磁気誘導式内燃車運転免許
・無軌条電車運転免許
とあり、甲種が乙種に勝っているわけではなく、「専用軌道のみを走る甲種」「共用軌道を走る乙種」と別れています。
そこにエンジン(モーター)により区分けされ「蒸気エンジンの蒸気機関車」「電気モーターの電気車」「内燃機関の内燃車」と別れます。
(甲・乙)種(蒸気機関・電気・内燃)車運転免許となります。
それとは別に
「新幹線電気車運転免許」があり、所謂”フル規格新幹線を運転する免許”です。
新幹線電気車運転免許を持っていても普通の鉄道は運転できません。
”フル規格新幹線”の運転免許なので、山形新幹線や秋田新幹線も分岐後は運転できません。
山形新幹線や秋田新幹線は甲種電気車運転免許で運転できます。
第一種磁気誘導式電気車運転免許
第二種磁気誘導式電気車運転免許
第一種磁気誘導式内燃車運転免許
第二種磁気誘導式内燃車運転免許
これらはよくわからないのですが、リニアモータカーの運転免許になると思います。
電気車と内燃車の区分は現在のリニア実験線の車両は内燃機関で動いていると聞きます。それか?
リニアって運転士いるの?と不明たっぷりです。
無軌条電車運転免許
これは古の免許。
トロリーバスの免許です。
昔は都内にもわんさかと走っていたそうですが、今の日本には「立山トンネルトロリーバス」のみとなっています。
あと、不明免許に「限定免許」と言われるものがあります。
「構内限定免許」車両運用さんが車庫内のみを運転するための免許で、社内検定のため他社では意味なしです。
さらに不明な免許でゆりかもめ等で取得者がいる「営業線を運転する限定免許」なるものもあり、所謂新交通の運転免許みたいなものと思われます。
学科時間やハンドル時間は普通の免許より遥かに少ないと言う話です。
もうこんな勉強はご勘弁と言う感じです。
ただ、職責の重さを考えたらこれでも足らない気はします・・・